カラメル色素って何?発がん性があると聞いたけれど…
そんな疑問にお答えします。
✔️ 記事の内容
・カラメル色素とは
・原料 / 種類
・安全性
・まとめ
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カラメル色素とは
食品添加物の一つ。茶色の着色料。
原料 / 種類
カラメル色素は4種類
・カラメルⅠ=砂糖 ←加熱 (コスト高い)
・カラメルⅡ=砂糖+亜硫酸 ←加熱 (日本では使用禁止)
・カラメルⅢ=砂糖+アンモニウム化合物 ←加熱
・カラメルⅣ=砂糖+アンモニウム化合物+亜硫酸 ←加熱
日本で多く使われているのはⅢ、Ⅳ。この二つに発がん性があるとされる4-メチルイミダゾールが含まれる。(製造過程により発生)
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使われる目的
・着色
・香りづけ
使用されている食品
コーラ、カフェオレ、黒ビール、お菓子、酢、ソース、醤油、ブランデー、カレールー、カップ麺、プリン、海苔の佃煮、弁当、スープ、ペットフード、焼肉のタレ、麻婆豆腐のもと など
安全性
①動物実験の結果
国家毒性プログラム(NTP)によるラットとマウスの実験
・ラット=2年間の試験の結果発がん性があるという結論は出なかった。
・マウス=肺腫瘍の発生率が増加した。
このことにより、動物における発がん性があるとされました。
②動物への発がん性は認められている・人間への影響は分かっていない
国際がん研究機関(IARC)は、動物実験の結果から、カラメル色素中に存在する副産物(4-メチルイミダゾール)は発がん性物質であると認めています。人間にとって発がん性がある可能性がある物質として、速やかに評価を進めるとしています。まだ安全かどうか分からない…ということです。
国際がん研究機構(IARC)とIARCによる食品中の発がん物質の評価http://www.fsc.go.jp/koukan/risk-tokyo_220323/risk-tokyo_220323_shiryo2.pdf
③カラメル色素が安全だとする意見
米国食品医薬品庁(FDA)は動物実験について、”この動物実験で用いた4-MEIの濃度は、コーラ等の摂取でヒトが暴露すると考えられる、クラスIII及びクラスIVカラメル色素の推定暴露値をはるかに超えるものだった”として、実験結果は人間における発がん性を証明できないとしている。また、”カラメル色素として食品に用いられる濃度では、差し迫った危険性や短期的な危険性があると考えるべき理由はない”としている。
米国食品医薬品庁(FDA)カラメル色素4-MEIに関するQ&Ahttps://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04110150105
④添加物以外からの摂取
米国食品医薬品庁(FDA)によると、”食品添加物に含まれるだけでなく、コーヒー豆の焙煎時、食肉をオーブンや直火で焼く際にも生じる”とのことで、摂取量を皆無にすることは難しいとのこと。
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まとめ
・カラメル色素の中には、動物にとって発がん性のある物質が含まれている。
・人間にとって発がん性があるかどうかは定かではない。
摂取量を0にすることは難しくても、危険を及ぼす可能性があると判断している機関がある以上、安全であると太鼓判を押すには至っていないということ。安心して食すことのできる物質とは言えません。子ども用のお菓子などにも多く含まれるカラメル色素。できるだけ摂取を控えるべき添加物の一つと言えるでしょう。