添加物解説

【添加物解説】アミノ酸等(グルタミン酸ナトリウム)とは【安全性・危険性・海外での評価まとめ】

投稿日:2019年4月9日 更新日:

「調味料(アミノ酸等)」ってよく見るけど何だろう。アミノ酸とどう違うの?神経毒とか聞くけど…情報がありすぎて分からない。

そんな疑問にお答えします。

【結論】安全性は証明されているものの、取る必要のない添加物。味覚の観点からしても取らない方が良い添加物。

アミノ酸については本当に多くの情報がネットで流れています。中には根拠のない情報や正反対のことを述べているものもあり、どれが信頼できる情報なのか判断しかねる状況です。今回は、情報源が明らかであるものとそうでないものを仕分けし、解説していきます。

では詳しく見ていきましょう。

✔️ 記事の内容

・アミノ酸等とは

・使われる目的

・安全性

・まとめ

スポンサードサーチ

アミノ酸等とは

グルタミン酸ナトリウム(=MSG)に他のアミノ酸などを加えた化合物のこと。

(例)玉子サラダ

グルタミン酸ナトリウムの生成方法

サトウキビとアンモニアの化合物と微生物を使って化学処理を行って作り出す。

使われる目的

うまみ調味料として食品のうまみやコクを補うために使われる。とにかく、ありとあらゆるものに入っています。

スポンサードサーチ

安全性

安全性が疑われているのは、このグルタミン酸ナトリウム(=MSG)という物質です。それでは何がいけないのか、見ていきましょう。

危惧されている危険性(?)

ネット等で記載されている様々な害を紹介します。

神経細胞を興奮させる作用を持っている。過度な神経興奮は神経疾患を引き起こす。

顔面圧迫感、灼熱感、倦怠感、手足のしびれ、脱力感、眠気、頭痛

・胎児・乳幼児の脳形成期に悪影響の恐れ

性成熟異常、性ホルモンの減少、妊娠率低下

奇形と発がん性

随分と恐ろしいことがたくさん書かれていて驚きますね…実は情報だけが一人歩きしているものもあるので、確認していきましょう。

欧米諸国の人々は最も嫌っているという添加物グルタミン酸ナトリウム。安全性が疑われた要因、主要2つと、それに関する国際機関の評価です。

(1)中華料理店症候群(チャイニーズレストランシンドローム)

1968年に中華料理を食べた人が、頭痛、歯痛、顔面の紅潮、全身の痺れなどを訴えたことが医学雑誌に取り上げられ、グルタミン酸ナトリウムの健康被害が疑われるようになった。

(2)動物実験

中華料理店症候群が話題になったのとちょうど同じ頃に行われ、人々の不安を煽ることとなった動物実験の結果を以下にまとめました。

うーん、これは、表を見て何か思うことはありませんか?摂取方法と、摂取量にご注目ください。下で詳しく説明します。

動物実験について個人的意見

実験の方法が、皮下注射脳への直接注射…これは口から摂取するのとは別なのでは。また、注目すべきは摂取量。体重1kgにつき4g多いもので8g。人間でいうと、50kgの人で、200g~400g(=ステーキ2~3枚くらい)のグルタミン酸ナトリウムを一気に食べないと(皮下注射しないと)いけないことになります。これは、どんな物質であっても健康に害がありそうな条件設定ではないかと感じます。

国際機関の評価

→(2)動物実験に対して

皮下注射静脈注射高重量で胃に投与された」等のことから、実験結果は適切ではないと判断。これは納得ですね。

→安全性の証明:国際食糧農業機構(FAO)・世界保健機構(WHO)による食品添加物専門家委員会(JECFA)による実験

マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、イヌ、サルの新生児を用いた実験。神経障害は、血中濃度と関係していると評価。グルタミン酸ナトリウムにおける神経障害は、マウスが一番高く、サルのような霊長類は一番低いという結果。ここから人間においては、体重1kgにつき150mg一度に摂取しても神経障害は起こさない、と結論づけ一日の摂取量の上限を120mgとした。また小児でも、大人と変わらない基準で問題なしとされた。妊婦と乳児に対しては但し書きあり。(下記【誤解4】参照)

安全であるとの評価を示している他の機関=米国食品薬品局(FDA)、ヨーロッパ食品情報会議(EUFIC)欧州連合食品化学委員会(SCF)

→(1)中華料理店症候群についての評価

これについても各種国際機関はグルタミン酸ナトリウムとの関連を証明できずにいます。原因が特定できないということです。

ネットに流れている誤解情報

【誤解1】アメリカではベビーフードへの使用を”禁止”している?

”禁止”ではなく、メーカー各社でベビーフードへの使用を”自主規制”していました。これは、「No MSG」が大流行し、グルタミン酸ナトリウムフリー出ないと売れないという背景もあったよう。

【誤解2】欧米では、グルタミン酸ナトリウムの使用を禁止している?

世界的に使用は認められているものの、一度根付いてしまった「No MSG」の概念はなかなか払拭されないとのこと。使用の禁止はされていない。

【誤解3】妊婦の摂取によって奇形児形成を誘発する?

奇形児形成の誘発に関しては情報源が明らかではありません。しかし上記食品添加物専門家委員会(JECFA)により、「グルタミン酸の使用に関して、妊婦および乳児を特別に扱わなくてはならない科学根拠はないが、食品添加物の一般的見解としてグルタミン酸を生後12週以前の乳児には使用すべきでない」という内容も出ていますので、心配なら摂取は避けるべきでしょう。またグルタミン酸ナトリウムに限らず、妊婦さんは特に、添加物は出来るだけ避けて体に優しいものを食べるのが一番ですね。

一番有力な危険要素

味覚が麻痺する

これです。根拠はないと述べている方もいます。しかし、自然のうまみではなく、合成された人工的なうまみであることは確かです。他の添加物同様、強いうまみに慣れてしまうと、天然の素材の味が分からなくなり、濃い味を好むようになることで生活習慣病等のリスクが高まる可能性があります。子ども用のお菓子などによく含まれるので、お子さんは特に気をつけたいですね。

味覚麻痺についてはたんぱく加水分解物同様です→https://natur-lab.net/tannpakukasuibunnkaibutu-tennkabutu/

まとめ

・ネットには危険性を誇張しすぎている表現が多くある。

・国際機関の正式な調査において、通常摂取で人間にはに害はないと評価された。しかしマウスやラットには神経障害が認められている。

妊婦や乳児に対する但し書きが念のため添えられている。

これらを知った上で、どう判断するか、ですよね。個人的には、安全性が認められているものの、摂取する必要のない添加物なので、私は出来るだけ取らないような食品選びをしていきたいです。皆さんはいかがでしょう。






-添加物解説
-

執筆者:


  1. […] 【添加物解説】アミノ酸等(グルタミン酸ナトリウム)とは【安全性・危険性・海外での評価まとめ】 […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【添加物解説】たんぱく加水分解物とは【原料・安全性・発がん性は?】

たんぱく加水分解物ってよく見るけど、安全なの?発がん性があるといわれているけど、食べても大丈夫? そんな疑問にお答えします。 ✔️ 記事の内容 ・たんぱく加水分解物とは ・ …

【添加物解説】乳化剤とは【界面活性剤?種類・危険性を解説】

飲み物やお菓子、コンビニのお弁当、色々な食品に含まれている乳化剤。乳化剤って何?安全なの?色々な情報があってよく分からない… そんな疑問にお答えします。 ✔️ 記事の内容 …

【添加物解説】カラメル色素とは 【安全性・発がん性】

カラメル色素って何?発がん性があると聞いたけれど… そんな疑問にお答えします。 ✔️ 記事の内容 ・カラメル色素とは ・原料 / 種類 ・安全性 ・まとめ スポンサードサー …