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【ADHDの良いところ】元教員がADHDの子どもを褒めちぎります!

投稿日:2019年5月4日 更新日:

ADHDのお子さんをお持ちの方
教育現場でADHDのお子さんと関わりがある方

ADHDの子どもの、できないことばかりが気になって怒ってしまします。
親でも子どもにイライラしてしまうことがあります。
どうしてうちの子だけって思ってしまします。
ADHDの子どもに接するときに、どんなことに気をつけたらよいでしょう。

こういった疑問にお答えします。

✔️ 本記事の内容

・【ADHDの良いところ】元教員がADHDの子どもを褒めちぎります!

・ADHDの子は苦手なこともあるけど大丈夫な理由

・ADHDの子どもと接するときに有効な手立て

・まとめ

✔️ 補足

ADHDってマイナスなことだと思いますか?

私の経験から

私は、大学で特別支援学科を卒業し、小学校の教員としてADHDをはじめとする発達障害のある子どもたちと関わってきました。

その経験から、ADHDは決してマイナスなことではないと、もはやプラスの要素がたくさんあると、自信をもって言えるようになりました。

はじめから今のような考えだったかと言うとそんなことはありませんでした。
大学で自分の専門として勉強していても、大変そうだな、どうやって関わろうかなって、教員になるまでは思っていました

ADHDのお子さんを持つ保護者の悩み

ADHDのお子さんをもつ保護者の方は、育て方や学校でのトラブルの多さに悩んでしまったり、周りからもときには心無い言葉をかけられたりと、傷ついた思いをしている方は多いのではないでしょうか

ADHDで悩んでいる大人の方も最近では多く見受けられます。

そんな方たちのために、私がADHDの子どもたちと接してきて気付いた、ADHDの子どもならではの良いところを書いていきます!

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【ADHDの良いところ】元教員がADHDの子どもを褒めちぎります!

先に言っておきますが、科学的根拠は一切ありません(^^)
でも、私の4年間の教員経験による考察です!
私の体感から、自身を持って褒めます!
15個になりました。

(1)好奇心が旺盛

とりあえずなんでも興味を示す

(2)楽しいことが好き

楽しそうなことが始まるとすぐに反応
お調子こみとも思えるハイテンションの盛り上がり

(3)謝り方がうまい

「ごめんなさい、てへ(^^)
みたいなのが上手で、許してもらえることが多い

(4)テンションMAXでムードメーカー

スイッチが入るとテンションMAXで皆を楽しませる楽しませ上手

(5)目立つことを平気でできる

サービス精神旺盛で、人前でも恥ずかしがらないことが多い。

(6)コミ力が高い

誰にでも話しかけられるし、仲良くなれる
特に大人とはすぐに仲良くなる

(7)嫌なことをすぐに忘れられる

怒られたことや嫌なことはすぐに忘れる
もう少し覚えておいてほしいくらいに。

(8)「好きなこと」への集中力がすごい

好きなことはずっとやっていられる声をかけても気付かないくらい。

(9)何かの能力が突出していることが多い

工作、計算、運動、粘土、お絵かき、ピアノなど、何か天才的な才能を感じさせられることが多い。

(10)なぜか機械に強い

タブレットやICT機器を使いこなしている
または、慣れるのが早い

(11)なぜか友達が多い

なぜかいつも気づくと友達に囲まれている
友達に好かれている
困ったことがあっても助けてもらっていることが多い

(12)ふとしたときにとても優しい

いつもというわけではないけれど、心が安定しているときや、気が向いたときに友達に優しくしていることがある。
本当はとても繊細で、優しい心の持ち主であることが多い。

(13)運動能力が高い子が多い

足が速い。速いなくても身のこなしが器用という子が多い。

(14)整った顔、将来イケメンになりそうな顔立ちが多い

綺麗な顔すでにイケメン、又は将来イケメンでしょ、という子がなぜか多い。
これは私の統計上です。真相は不明。

(15)なぜか、モテる

喧嘩もするし、友達や先生から注意されることもあるのに、なぜかモテる。
人を惹きつける魅力がきっとあるのでしょう。真相は不明。

ADHDの子は苦手なこともあるけど大丈夫な理由

ADHDに子どもの苦手なこと

じっとしている

興味ないことに集中し続ける

整理整頓

時間の管理

嫌いなことをする

興味のないことを覚えること

色々できないこと多くて「この子はどうやって生きていくんだろう」と心配する親御さんも少なくないと思うんです。

でも私は、できなくても大丈夫。って思っています。

できるに越したことはありませんが、できない分、先で述べたように別の力が宿っています

大丈夫な理由を3つ説明します。

大丈夫な理由①

ADHDの子どものできないことは将来AIが解決してくれることが多い

近い将来、覚えるということがあまり大切でなくなる時代が来ると思います。

覚えるより考える覚えるより生み出す

また、嫌いなことも特にやらなくて良い時代。
機械に任せる時代。

ADHDの子が嫌いな作業って、単純作業が多いんです。
漢字練習とか、筆算とか、あまり面白みがないというか、淡々とこなすこと。
ぶっちゃけそれは機械の担当なので大丈夫。

だからできなくても、まあ大丈夫だろうくらいの心構えでいても良いと思うんです。
今までお母さん方は苦労して頑張ってきたのですから。

大丈夫な理由②

優しくしてもらえる特権を持っている

上でも書きましたが、結構周りの子に助けてもらえることが多いのが、ADHDの子の特徴です。

世話焼きの女子や、優しい男子がなぜかさりげなく助けてくれます。

持って生まれた「優しくしてもらえる特権」みたいなものですね。

子どもって、この子はこれが苦手なんだってことを直感というか肌で分かっていて、嫌だなともなんとも思わず自然と手伝ってくれています

やってもらってばかりで、、と保護者の方は思うかもしれませんが、ADHDの子は生きているだけで周りの友達を引きつける何かを持っているようです
私も不思議だなと思ってよく観察していました。
周りに助けてもらえる力も、生きる力のうちです。

大丈夫な理由③

近い将来ADHDの子どもの力が生かされる時代が来ると思う

近い将来、言われたことを淡々とこなす力はもういらない時代が来ます。
反対に、

「何かを研究する」「芸術家」「機械を操る側の人間」「対人間力」

などは、機械に取って代わられにくい分野だと思います。
これって、上でも述べたとおり、ADHDの子の得意分野が多いですよね。

自然界はよくできているって言いますけど、今発達障害の子どもが増えているという背景には、

そういう子たちの力が必要になる時代が来る

ってことなんじゃないかと思わずにはいられません。

楽観的と言われるかもしれませんが、発達障害のこと関われば関わるほど、本気でそう思えてしまします
それは他のことは同じようにできなくても発達障害の子から他の才能を感じるから

だから私たち大人の使命は、そういう小さな芽を潰さないで、伸ばしていくことだと思います。

次から、どのように接していくのが良いか、実際に私がやってみて効果があった手立てを書いていきます。

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ADHDの子どもと接するときに有効な手立て

子どもも大人もストレスにならない関わりがベスト

ADHDの子は、自分のやり方を貫いたり人の意見に聞く耳を持たなかったりすることもあります。
それは独自の感性をもつ故だと思っています。

だから、しょうがないです。
もういっそのこと任せてしまいましょう

では、有効な手立てを6つ解説していきます。

①細かいことはとにかく気にしない

気になっちゃうけど気にしない!

自分と、この子は別の人間
もはや自分よりも進化系・最新型の人間

と思って接するとだいぶ肩の力が抜けると思います。

漢字の書き順とか、計算の仕方とか、独自の方法でやっていたりするんですよね。
何度言っても直らない…みたいな。そう言う時は、

何かこの子ができないことがあっても、これは将来ロボットがやってくれるだろう

くらいに思うのが一番です。
気づくとそのうちできるようになっていたりします。

元教員がこんなこと大声では言えませんが、、、
書き順が違っても、計算のやり方が多少違っても、将来は機械がやってくれる
できなくてもまあ生きていけるし、それよりも他にすごい力を持っているのであまり気にしなくて大丈夫

②視覚支援が有効

視覚支援目=目で見せること

学校では、写真絵カードで日課や予定を説明するのが有効でした。

お家でも
「長期休みなど、言うことを聞かなくて困る」
「学校から帰ってきて宿題をしなくて困る」
などと言う場合には、子どもと一緒に、写真や絵カードを並べて日課を作ってみることをお勧めします。

この時のポイントは、できれば子ども自身に決めさせるということです。

絶対これは無理でしょって場合には、「ここはどう?これで本当に大丈夫?」と確認して、自分で直させましょう
大人が直すと、子どもはやりませんので、子どもにやらせるのがポイントです。

③その子のやり方を認める

子どもの中は大きく2パターン、
・手順を一つずつ説明してほしい子
・自分のやり方でやりたい子

に分かれます。

一概にはいえませんが、ADHDの子どもは、後者の方が多いなと感じます。

それはきっと独自性が高いのと、これでやってみたいと言う好奇心の高さからではないかなと推測します。

「ゴールだけ設定したら、やり方は任せる」

掃除でも、シューズ洗いでも、お手伝いでも
ゴールにたどり着けばどんなやり方でもいいよ
と言うスタンスで見守ると、その子の良さが生きてきます。

その代わり、うまくいかないのも経験なので、

怒るのではなく、どうすればよかったかを一緒に考えます

④「困った」というまでは諦めて見守っておく

上の続きで、やり方を子どもに任せる時に、「困ったら言ってね」を伝えておきます。

そして、子どもが「困った」と言うタイミングが来たら、そこで助け舟を出すという方法。

あれこれ言いたくなりますが、最低限の助け舟だけ
あまりとやかく言うとプライドを傷つけかねません

⑤とはいえ大人も怒ることもある

どうしてもという時には、怒るのも自然です。

よく、怒っちゃいけないという教育方針もありますが、そもそも人間の感情は「喜怒哀楽」でできているので、教育においても「怒」だけ欠如している方が不自然だと思います。

悪いこと、やってはいけないことをしたら、怒られる。それは当たり前です。

ただし、怒る時の注意点は、

怒っている理由を明確にすることです。

「〇〇だったから怒ってる」
「〇〇で私が嫌な思いをしたから怒ってる」
と言うように。

試しに、怒った後子どもに、「なんで怒られたの?」と聞くと、とんちんかんな答えが返ってくることがあるので、、
怒った後に確認してみるのも良い方法です。

⑥あなたは素晴らしいと言うことを伝える

嘘ではなく本気で素晴らしいと思うことを伝えましょう。
私が初めに書いた、良いところで当てはまることでも良いです。
でも、子どもは嘘を見抜く天才なので、本当に思ったことだけ伝えましょう。

ADHDの子が落ち込んでいたら周りの大人が、

そんなことはできなくても大丈夫。もっと素晴らしいところがある。

と伝えてあげることが大切です。

なぜかと言うと、自分でも、できていないってことが子どもながらに分かっているからです。

自分に自信を持てなくなってしまうことも多いので、できないことでなく、得意なことに着目させてあげる
周りの大人がそう接してくれることで、子ども自身が自分でそれができるようになってきます

そうすると、その子は周りに伸ばしてもらわなくても、自分で芽を伸ばせるようになってきます

自己否定せず、
「自分は、できないことがあっても大丈夫なんだ。いいところを伸ばしていこう」と自分で思えてくるということです。

まとめ

良いところが見えてくれば広い心をもてる

とはいえ毎日大変だから…という方もいるとは思うんです。

でも、あんまりちゃんとしようとせずまあいっかって視点で、とにかく良いところを見るように過ごしてみてください。

親だしちゃんとさせないとって思う気持ちもあると思うのですが、少しお休みしても大丈夫です。

周りの大人が、その子のこんなところが素敵だねって心から認めてあげることができれば、その子は自分の良さを伸ばしていくことができます

私は必ず発達障害の子の力が生かされる世の中が来ると思っています。

こういう意見の元教員もいるんだなって思って少しでも心を軽くしてもらえれば本望です。

ADHDの子どもへの手立てはすべての子どもに有効

ちょっと語弊があるかもですが、子どもはみんなADHDみたいなものです。

ADHDって日本語に訳すと「注意欠如多動性障害」です。
(2013年に欠陥→欠如へ)

子どもなんてみんな注意欠如だし、多動です。
なんなら私も多動寄りです。

その度合いが、ちょっと強いかな。という診断が出たと言うことです。

なので、実はADHDの子どもに対する手立ては、すべての子どもに有効だったりします。

全ての子どもが、自分の良さを受け止めて、「私、これでOK!」って思ってのびのび生きていけるようになったらいいなと思っています(^^)


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