たんぱく加水分解物ってよく見るけど、安全なの?発がん性があるといわれているけど、食べても大丈夫?
そんな疑問にお答えします。
✔️ 記事の内容
・たんぱく加水分解物とは
・原料
・使われる目的
・安全性
・まとめ:出来るだけ食べたくない
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たんぱく加水分解物とは
たんぱく質を分解して作ったペプチドやアミノ酸。(ペプチド=アミノ酸がいくつかつながったもの)↓図参照
原料
分解する前のたんぱく質の原料は、大きく分けて2種類。
・動物性たんぱく質…肉、魚、乳たんぱく
・植物性たんぱく質…大豆、とうもろこし、小麦
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使われる目的
食品を加工する過程で失われる”うまみ”を補うため。(アミノ酸はうまみ成分)
安全性
(1)発がん性
たんぱく質を分解(塩素分解)する過程で生成されてしまうクロロプロパノール類(略:DCP/MCPD)という物質に発がん性が認められています。しかし様々な研究から、人間の摂取量を考えると健康への被害は低いとされています。ただ、様々な意見があることは確かなので、最後は自己判断ですね。
参考1 http://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/23gou/23gou_3.pdf
参考2 https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets-chloropropanol.pdf
(2)遺伝子組み換え
①分解する前のたんぱく質の正体が不明
表示には”たんぱく加水分解物”としか記載されないため、原料が何か分かりません。とうもろこしなのか肉なのか魚なのか、肉だったらどの部位なのか…など、私たち消費者には知る余地もありません。
②遺伝子組み換え食品である可能性が高い
理由は簡単で、原料の輸入率が高いから。
輸入の大豆やとうもろこしのほとんどが遺伝子組み換えと言われています。(輸入大豆のうち75%、輸入とうもろこしのうち80%が遺伝子組み換え。2010年時点推定)
輸入率は、大豆93%、穀物としてのとうもろこし100%(スイートコーンは別)、小麦86%、牛肉60%、豚肉50%、鶏肉30%、魚40%です。家畜の飼料にも、とうもろこしが使われているので、当然それも遺伝子組み換えであるという可能性が高いです。
(3)味覚麻痺
人の手によって作り出され、合成された濃いうまみに慣れてしまうと、天然のうまみを感じ取ることができなくなっています。コンビニのお弁当やファストフードの味が忘れられなくて無性に食べたくなるというのは、このうまみ成分によるものです。子どもの味覚は12歳ごろまでに形成されると言われているので、子どもにこのうまみを記憶させてしまうと、将来味の違いが分からなくなってしまうというわけです。
(4)アレルギー
①表示義務7品
=えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
たんぱく加水分解物の原料が、アレルギー表示義務がある7品に含まれる場合、つまり小麦は含まれるので必ず表記されます。(参照↓)
②表示義務20品
=あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
表示が推奨されているもの(=表示が義務ではない)20品に含まれる場合、表示されていないこともあるので、注意が必要です。大豆・牛肉・大豆・鶏肉・さけ、さば、ゼラチンなど。(参照↓)
(5)含まれている食品例
白だし、キムチ、納豆のたれ、めんつゆ、醤油、鍋のもと、炊き込みご飯の素、粉末だし、コンソメ、カレールー、シチュールー、カップ麺、ポテトチップス、煎餅 など
(6)子ども・赤ちゃんへの影響
①子ども用お菓子
煎餅などでたんぱく加水分解物の記載があるものを発見。
②離乳食
たんぱく加水分解物と記載があるものは探した限りありませんでした。しかし、判断しかねるものはいくつかありました。下写真のチキンフィッシュブイヨン・かつお昆布だし・チキンエキスなどの中には、たんぱく加水分解物含め、他の多くの添加物が隠れている可能性もあります。(離乳食2品↓)
子どもや赤ちゃんは味覚の発達段階であるということを十分に考慮し、食品を選んでいくことが必要です。発がん性・遺伝子組み換え食品を摂取の可能性についても完全に否定することはできないため、リスク上できるだけ避けていくべきでしょう。
(7)ペット食品にも
ペットフードにもたんぱく加水分解物は含まれています。出来るだけ避けていきたいですね。(参照↓)
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まとめ:出来るだけ食べたくない
たんぱく加水分解物は、
・発がん性物質は含まれているが、害はないとされている。
・遺伝子組み換え食品を間接的に摂取する可能性が高い。
・味覚を麻痺させる可能性がある。
以上のことから、出来るだけ避けたい食品ですね。
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