「子どもの性犯罪のニュースが流れるたび、うちの子は大丈夫かなと心配になります。でもどうやって教えたら良いか分かりません。」
こういった疑問にお答えします。
✔️ 本記事の内容
・知らず知らずの間に被害にあっている可能性
・水着ゾーン(プライベートゾーン)とは
・性教育で自分を大切に思えるようになる
・幼児への性教育は3歳から
・自分で自分を守れる子に
まだ小さいからといっても、大人の目の見えないところで過ごす時間も増え、悲しいことに、幼児への性犯罪も後を絶ちません。
実際、保護者の方も、どのように子どもに伝えたらよいか、悩んでしまうと思います。
本記事を書いている私は、4年間小学校の教員として勤務していた経験があります。
主に低学年を担当していたので、今回は、幼児から小学校低学年の子どもでも分かりやすい、性教育のはじめの一歩をご紹介していきたいと思います。
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知らず知らずの間に被害にあっている可能性
知識がないゆえに、自分がされていることが良くないことだと分からない。
このような被害にあう可能性は、親のいないところで遊ぶようになった瞬間から大いにあります。
習い事に通わせるとき、保育園・幼稚園・小学校に通う際にもです。
大人だけでなく、子ども同士でもあり得ます。
特に、信頼している先生や、友達に自分の体を触られるという場合には、それが嫌でもないし、悪いこととも分からない場合が多いようです。
かといって、親がずっと一緒に居られるわけではありません。
実際のところ、被害にあうかあわないかは、運の問題。
被害に遭いそうになった時に、自分でNOと言えるかどうかです。
そんな時のために、しっかりと、「自分で自分を守れる子」にならないといけないわけです。
水着ゾーン(プライベートゾーン)とは
言葉を覚えたての子から、小学生まで幅広く使えるのがこの
「水着ゾーン」
「プライベートゾーン」とも言われますが、子どもにとっては、「水着ゾーン」と言われた方がぴんとくるし、イメージしやすいです。
実際に子どもたちに話すときには、以下のように話してみてください。
「水着で隠されていることろは、自分だけの大切な場所」
「他の人に見せてはいけないし、触らせてもいけない。」
「他の人が見たり触ったりしようとしたら、『いや』と言っていい。」
子どもたちも、なんとなく見せたら恥ずかしいとは思っていますが、それを改めて大人から言ってあげることで、その感覚は正しいんだと、自分で自分を肯定できるようになります。
だから、時間をとって、大人からよく話してあげることは大切です。
保育園・幼稚園・小学校の先生たちがみんな教えてくれるわけではないので、できればお家でお話してもらうのが良いと思います。
赤ちゃんの話をする
水着ゾーンの話をすると、「どうして大切なの?」と言われることもあります。
こう言われたら、
「赤ちゃんを産むために大切なところだからだよ」
と教えてあげましょう。
子どもは、幼いながらに、赤ちゃんに対して神聖なイメージを持っていたり、守ってあげなきゃいけない存在と思っていることが多いです。
何より、興味津々。自分が赤ちゃんに近いからでしょうか?
クスクス笑っている男子たちも、じっくり話して、「赤ちゃん産まれなかったら困るよね?」と赤ちゃんの話をすると、真剣に聞いてくれますのでおすすめです。
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性教育で自分を大切に思えるようになる
性教育を通して、子どもたちは嫌なことは嫌と言っていいんだということを学びます。
また、自分は自分だけの大切なものなんだと感覚的に理解するようです。
自分を大切にするということは、相手を大切するということにも繋がりますよね。
だからかもしれませんが、性教育の話をした後の子どもたちの雰囲気は、どこか穏やかなものがありますね。
幼児への性教育は3歳から
一般的に、水着ゾーンを教えるのは、3歳ごろからと言われています。
お子さんが言葉を理解できるようになるころです。
お子さんの様子を見つつ、3歳を待たなくても少しずつ水着ゾーンのことを話してもいいと思います。
また、一回話して終わりではなく、しつこくない程度に、水着ゾーンの話は繰り返ししておきましょう。
一度言われたくらいでは、いざというときに頭に残っていないという子も多いので、意識して水着ゾーンという言葉を使っておくと、子どもも思い出しやすいです。
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自分で自分を守れる子に
「大人が子どもを幸せにしてあげる」のではなく、
「自分で幸せになれる子どもを育てる」
ということが教育においてとても重要だと思っています。
大人に守ってもらうのではなく、いざとなったら自分で自分を守る力もその一つ。
そのための最低限の知識をしっかりと教えてあげることが、私たち大人の役目であると思います。
性教育は、大人も敬遠してしまいがちですが、子どもにとって、知識がない、知らなかったというのが一番怖いこと。
発達段階に応じて、子どもにはしっかり時間をとって話をしてみてください。
じっくり話せば、子どもは分かってくれます。