お子さんが勉強嫌いでお困りの方へ
子どもが勉強嫌いで、宿題をさせるのも一苦労です。すぐ遊びたがるし、全然集中してくれません。どうしたらいいんでしょう。
こういった疑問にお答えします。
✔️ 本記事の内容
・子どもが勉強嫌いになる理由
・【元教員が考える】子どもが勉強好きになる・勉強嫌い解決方法
・それでもダメなら
・結局は大人が楽しむことが一番かもしれない
・まとめ
✔️ 記事の信頼性
4年間教員として子どもに関わった経験から、どうして勉強が嫌いになってしまうのか、勉強嫌いを改善して楽しく勉強できる方法や、楽しく学べる方法をご紹介していきます。
✔️ 前提
大前提として、子どもは十人十色。
楽しいと感じるポイントも人それぞれ。
だから、これは絶対効くという方法があるわけでもないし、ある子に効果があって、ある子には効果がないということもよくあることです。
”その子に合わせて勉強をカスタマイズすることが大切”
結論
先に言ってしまうと、
「子どもの勉強嫌いな原因を知り、分析して、潰せばいい」
これだけのことなんです。
とは言え抽象的すぎるので、詳しくいていきましょう。
以下、勉強が嫌いになってしまう原因と、勉強が嫌いから好きに変わる方法を説明していきます。
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子どもが勉強嫌いになる理由
それは、
「分からない」「面倒くさい」「楽しくない」
と思っているから。
これは子どもが勉強嫌いになるのも無理はないですよね。
分からない上にめんどくさかったら、嫌になりますよね、大人でも。
これが、
「分かる」「簡単」「楽しい」
に変わったら、やらない理由がなくなりますよね!
・分からないから嫌いだったら、分かるところまで遡る、そして分かる方法でやってみる。
・面倒くさいなら、簡単にできる方法を考える。
・楽しくないなら、楽しくできる方法を考えてみる。
・簡単すぎてつまらないなら、難しい問題をやってみる。
何はともあれ必ずやることは、
”子どもになんで勉強が嫌いか聞いてみる”ことです。
好きこそものの上手なれ
子どもに勉強を一生懸命叩き込むより先にすべきことは、「勉強の面白さ・楽しさに気付かせること」です。
理由は簡単で、好きになったらあとは勝手に勉強してくれるから。
だからまずは、学ぶことの楽しさに気付かせましょう。
【元教員が考える】子どもが勉強好きになる・勉強嫌い解決方法
では、具体的に「わからない」「面倒くさい」「楽しくない」に対してどのような勉強法をして行ったら良いかについて解説していきます。
効果があったこと
①具体物を使ってみる
②子どもに話させる、説明させる
③タブレットを使ってアプリで勉強する
④プログラミングから入ってみる
⑤今やっている勉強が生活のどんなことに役立っているかを考える
⑥親も子どもと一緒に勉強する
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①具体物を使ってみる
具体物とは、「具体的なもの」です。特に算数で有効。
メリットは2つ。
・圧倒的に分かりやすい
・操作が入るので楽しい
具体物は、分かる、楽しいのマストアイテム。
ブロックやおはじき、アナログ時計など目に見えるものを使うだけで、一気に子どもの理解度が変わります。
小学校に入学するときに算数セットを買いますよね。
子どもは算数セットが大好きなんです。
ブロックやおはじきや数え棒などを使って目に見える状態で計算をするとすんなりと分かる。
子どもの発達段階的に、抽象的というのが苦手なんです。
目に見えるものが全て。
だから分からなくなったら、具体物に立ち返りましょう。
低学年だけでなく、中学年、高学年にも有効です。
算数だけでなく、国語の物語や説明文で出てきたものを実物で確認するのも効果的ですし、生活科ももちろん具体物を使った学習です。
②子どもに話させる、説明させる
子どもにわかってもらおうとすると、つい大人がたくさんしゃべって、説明してしまいますよね。
このメリットは3つあります。
・子どもが何を考えているのかが分かること。
・子どもが自分で間違いに気づけること。
・子ども自身が自分の頭の中を整理できること。
子どもに話してもらうと、そう考えていたのねってよくわかります。
また、話している最中に、なんか違うなと、子どもが自分で間違いに気付けるようにも。
ぜひ一度試してみてください。
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③タブレットを使ってアプリで勉強する
アプリで勉強する方法と、もう一つ、動画を見て勉強することについて説明します。
アプリで勉強
電子機器は子どもの大好物。
メリット2つです。
・ゲーム感覚で意気込まなくても気軽にできる
・大人も楽できる
ゲームしよって感覚でスマホやタブレットで勉強できるので、机に向かうのは嫌でもこれならできるというお子さんは多いはず。
しかも、勝手にアプリが問題を出して、正解不正解と、解説までしてくれるものもあるので、大人がとても楽なんです。
計算のアプリや、漢字を学べるアプリなどから、国の国旗クイズなどの雑学的なものまで、調べてみるとたくさんあります。
まずはゲーム感覚で勉強が好きになれば、紙相手の勉強も好きになる日も近い!
動画で勉強
もう一つの使い方が、動画。
動画での学習も効果的で、頭に残りやすいです。
特に、〇〇の成長などの、植物や動物に関する動画などは、絵本や図鑑も良いのですが、動画で見るとより明確にイメージできるようで、深く理解できます。
私もよく授業で取り入れていたのですが、やはり動くものは強しです。
④プログラミングから入ってみる
もう、うちの子勉強ってなったら本当にダメ、、
具体物とかも効きません、、という方。
プログラミングは大人でも楽しいと感じますから、子どもはもっと楽しいはず。
私が教員時代にも少しずつ取り入れられていましたが、プログラミング嫌いって子はいませんでした。
メリット2つ端的に。
・楽しい
・面白い
プログラミングが好きなら他の教科が嫌いでもなんとかなる
他の勉強が仮に嫌いでも、プログラミングは好きという軸があれば、なんとかなります。
理由は、2020年から小学校ではプログラミングが必修になり各教科の中に盛り込まれていくからです。
どういうことかというと、プログラミングを使って国語を学んだり、図工の中でプログラミングを取り入れたりということです。
だから、プログラミングが好きとか、プログラミングから自分の自信が生まれれば、それが授業の中に取り入れられていくので、勉強だって面白くなっていきます。
プログラミング、なんぞやという人は、こちらをどうぞ。
家庭でやるならembotがおすすめ
プログラミングって言っても家で何をさせれば良いのか分からない、という方が多いと思います。
ご家庭用のプログラミング教材があるのでご紹介しておきます。
»ロジカル思考が身につく!【embot】プログラミングおもちゃ
これは自分で作ったロボットを思い通り動かせるというものです。
自分で作ったものが指示通り動くというが楽しいらしく、プログラミングデー(子どもが集まって各企業のプログラミング教材を試すイベント)では、子どもたちに大人気のロボットです。
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⑤今やっている勉強が生活のどんなことに役立っているかを考える
そもそも子どもはなんのために勉強するのか、分からないでとりあえず勉強をしているという子が多いと思います。
だから、なんでこんなことしなきゃいけないんだろうという気持ちになってしまうんですよね。
(大人の皆さんも一度は考えたことあるはず、、)
高校の勉強は、ぶっちゃけ日常生活では使わないことが多いものもありますが、小学校の勉強だったら、一通り日常に出てきます。
そのようなところから考えてみると案外大人も楽しいです。
やらされる勉強から、自発的な勉強へ。
正解はありませんが、子どもと一緒にどうして勉強するのかについて考えてみるのも子どものモチベーションを高める良い方法です。
⑥親も子どもと一緒に勉強する
親も、子どもと一緒に自分の勉強をするということです。
これ、意味あるの?と思われるかもしれませんが、意外にも効果絶大です。
メリットは3つです。
・勉強に向かう環境を作ることができる。
・子どもが安心して勉強することができる。
・勉強は楽しいということを背中で見せることができる。
子どもは、「大人は勉強しないのに、どうして自分だけ勉強しなきゃいけないの?大人はいいなー」と思っているんです。
意外に。
自分だけが勉強しているということが嫌とか、一人ではできないけど、大人と一緒なら勉強できるという子どもも多いのです。
分からなかったらどうしようという不安があるのでしょうね。
これはぜひ試してみてほしいです。
それでもダメなら
それでもダメなら、必殺技ですね。
「その子が楽しいと思える方法を探してやる」
これしかありません。
例えば、キャラクターが好きなら、ブロックの代わりにキャラクターを使ってみたり、ご褒美シールを好きなキャラクターにしてみたり。
運動してなきゃ嫌!という子は、運動しながら九九を唱えるとか。笑
でも実際に体を動かしたり、体を使って勉強することは脳を刺激するので良いと言われていますし、面白いかも。
余談ですが、縄跳びしながら年号とか人物とか覚えた記憶ありますね。
結局は大人が楽しむことが一番かもしれない
これは、科学的根拠とかは一切ないのですが、私の肌感覚で。
あの手この手を使ってやっているとある時気付くんです。
「あれ、私も一緒に楽しんでるわ」と。
なんかそうすると、子どもも「勉強楽し~!」とか「これおもしれ~!」とか言い出したりするんです。
不思議なもので、こちらが楽しく勉強を教えていると、子どもも楽しいようですね。
当たり前といえば当たり前なのですが。
こちらが、「わかってよ!」という気持ちで説明していると、大人も子どももかなりしんどい状況ですよね。
「どうやったら分かるかな」「どこでつまづいているんだろう」と言う視点で、教えるというよりも子どもにつっかえているものをとってあげるというイメージでしょうか。
まとめ
基本的には、子どもがどうして勉強が嫌いなのかを知って、嫌いな原因をなくすような方法で勉強を行っていくということです。
書いてきたように、私の経験上比較的効果があった方法が以下の通り。
①具体物を使ってみる
②子どもに話させる、説明させる
③タブレットを使ってアプリで勉強する
④プログラミングから入ってみる
⑤今やっている勉強が生活のどんなことに役立っているかを考える
大切なのは、大人が子どもに教えることや一緒に勉強することを楽しむことだと思います。
試行錯誤していれば、子どもも勉強の楽しさに気づく時がくるはずなので、ご紹介した方法をぜひ実践してみてください(^^)