子どもの学力を伸ばしてあげたい方へ
子どもの学力を伸ばしてあげる方法が知りたいです。うちの子、勉強嫌いで困っています。何か良い方法はありませんか?
こういった疑問にお答えします。
✔️ 本記事の内容
・子どもの学力を伸ばす&勉強嫌いには生活経験が大切
・子どもにさせたい生活経験とは?
・「気づきやすい子」と「気づきにくい子」
・まとめ
✔️補足
元教員(歴4年)である私が、教員時代に感じていた、「子どもの学力を伸ばす上で一番大切だと思うこと」について書いていきます。
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子どもの学力を伸ばす&勉強嫌いには生活経験が大切
【結論】
10歳くらいまでは勉強は最低限にして、どんどん遊んだ方が良い。
小さい頃の「なんでも不思議だな」と思う時期に、生活経験を積んでおくというのが非常に大切だと実感しています。
机に向かうことだけが勉強ではない
勉強だけしても、実生活と勉強が結びつかないと、勉強していることが机上の空論になってしまいます。理解が深まらないし、興味も湧きにくいというのが経験論です。
本来、世の中に存在していることについて勉強しているのに、存在さえ知らない状態での勉強はつまらない…勉強嫌いになるのも分かります。
意外かもしれませんが、「勉強と実生活とを結びつける」というのは勉強嫌いな子には特に有効な方法です。実際に経験すると、子どもの中で興味が湧くようです。
子どもにさせたい生活経験とは?
生きていることそのものが生活経験ではありますが、ここでは私が積極的に子どもにさせたいことをご紹介します。
・旅行
・料理
・散歩
・買い物
・漫画やゲーム
料理
料理って、毎日のことですが、子どもにとってはめちゃめちゃ学びが多いですよね。
野菜の名前は覚えるし、食品をよく観察するし、調味料のことが分かるし、茹でたり炒めたり、理科的なことにも触れてるし、分量は算数だし、手先は器用になるし、買い物に行ってもどこで採れたものだろうとか、値段とかにも興味が湧くようになるし。良いことずくめ。
子どもに料理を手伝ってもらわない手はないのではと思うほど。
とはいえみなさん毎日お忙しいので、お休みの日とかでも良いと思います。
経験的に、料理を手伝っている子は引き出しが多いという印象です。
旅行
家庭の事情にもよるので、必ずということではありませんが、かなり効果大です。特に社会科や国語との繋がりが深いです。
国語でその土地や名所について取り上げられることもありますし、そもそも旅行自体、社会勉強みたいなものですからね。
ここの土地はこの食べ物が有名で、県庁所在地はどこで、どんな雰囲気で、というのは、子どもにとってはとても有意義な生きた勉強です。
学校で勉強してから行くのもよし、行ってから勉強するのもよし、です。
散歩
わざわざ時間をとって散歩をしなくても良いですが、登下校中に、子どもたちは様々な気づきをしています。安全を逸脱していなければ、少しの寄り道は貴重な経験だったりもしますね。
スクールバスや送り迎えなども増えてきているので、そういうお子さんは、休みの日などの余裕がある時に一緒にゆっくり外を歩いてみると、案外大人も発見が多く、楽しいと思います。
買い物
生活経験の最たるもの。お店にはあらゆる勉強のコンテンツが詰まっています。
商品の名前、値段、原産地、原料、合計の計算、消費税、割引、店員さんのお仕事の様子、などなど。
買い物にお子さんを連れて行くのは一苦労かもしれませんが、ぜひ余裕がある方は、お子さんと一緒に行くのをおすすめします。そして色々と会話しながら店内を回ってみるだけでも様々な発見があるはずです。
漫画やゲーム
これは生活経験か?と疑問ですが、一応ご紹介します。
反対派が多いですが、漫画やゲームは個人的にはとても学びの多いアイテムだと思っています。
もちろん教育的に子どもが扱うのに適さないもの、特に人が亡くなる系のものは良くありませんが。
正しく使えば、多くの学びを得ることができます。
そもそも漫画やゲームは、もはや一つの芸術であるとさえ思えます。
漫画は人の生き方を学べるし、絵のおかげで、多少漢字が読めなくても子どもが自分で読み進めることができ、活字に慣れることもできます。
教員時代に驚いたのが、歴史上の人物が出てくるゲームをやっている男子たちが、私よりも歴史に詳しいという事態。
ゲームおそるべしと思いました。効率よく使うと効果は絶大だと感じています。
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「気づきやすい子」と「気づきにくい子」
同じ経験をしても、子ども一人一人によって反応は全く違います。大きく分けると2パターンの子がいるかなと感じています。
同じ経験をしても、たくさん気づきがある子と、そうではないという子。
先に言っておきますが、どちらが悪いということではありません。
お散歩している時の例
一人は「お空が綺麗だね」「雲がお魚の形に見えるね」「このお花きれい!」などと話しながら歩いている。
一方で、ただ歩いているだけで満足。あまり外界に興味がないという子も。
同じ生活をしていても、生活の中での気づきの差があります。
ここでは、「気づきやすい子」と「気づきにくい子」としたいと思います。
再度言いますが、どちらが良い悪いではなく、子どもの特性です。
「気づきにくい子」だからといって特段心配する必要はありませんし、自分のことをじっくりと考える力が優れていたりもするので、どちらにも良さがあります。全くご心配なく。
ただ大人側の声の掛け方や対応を少し変えるというだけです。
気づきやすい子
好奇心旺盛な子は、どんな経験をしても、自分から不思議と思うことを発見するので、それを見守ったり、一緒に調べたりということをしてあげればOKです。
気づきにくい子
大人からどんな小さなことでも良いので、「~だね」と声をかけてあげると良いです。
その時注意することは、その子の視線の先にあるものについて話をするということ。
例えば、虫を見ていたら、「○○虫かなー?」とか、植物を見ていたら、「○○だねー」とか。わからなかったら、「それなんていうんだろうね」で大丈夫です。
その子が感じていそうなことをただ言葉にしていくだけです。
そうすると、思っていることを話し始めたり、「~かな、どうかなー」などと話し始めたりすることもあって面白いです。
生活の中で得た経験は記憶に残りやすい
・寒い時に息を吐くと白いなあ
・醤油差しの穴はどうして2つあるんだろう
・たんぽぽはどうして綿毛になるんだろう
・霜柱ってどうやってできるんだろう
・なんか川に油みたいなのが浮いてるな
・足が生えてるおたまじゃくしがいるな
・じゃがいもからは芽が出るんだな
・アジサイって色んな色があるな
こんな些細なことでも、なんでも良いんです
小さい頃に気づいたことや経験って、大人になっても覚えているものですよね。
大人になってから子どもと一緒に眺めると、自分の小さい頃のことを思い出すほどです。
ものの名前を口に出すだけでも良い
私が教員時代に、「おけ」という言葉がクラスのほとんどがわからないということがありました。毎日お風呂で使っているけれど、名前はわからない。
家では使わないのかもしれませんが、温泉に行けば必ずありますよね。きっと子どもたちのほとんどが一人一回は見たことがあると思うんです。
大人側からしたら「子どもはこれくらい分かっているだろうな」ということでも、子どもからしたら分かっていないこともたくさんあるのだなと思った出来事でした。
だから、日頃から身の回りのものの名前をきちんと口に出すというだけでも子ども達の気づきを増やす手助けになるだろうなと思います。
まとめ
・机に向かうだけが勉強ではない
・子どもにさせたいおすすめ生活経験は「旅行、料理、散歩、買い物、漫画やゲーム」
・「気づきやすい子」には見守りを
・「気づきにくい子」には言葉かけを